「セブ島短期留学に興味がある」
「セブ島短期留学はどんな人に向いているの?」
「セブ島短期留学はやめた方がいいのはどんな人?」
英語力を上げたい人の中には、「海外留学をしてみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。英語環境の中でみっちり英語力を鍛えられるのは魅力的ですよね。
ただ、仕事のある社会人や授業のある学生にとって、長期の留学はハードルが高いのも事実です。
「長期の休みは取れないけど留学したい」という人におすすめなのが、セブ島への短期留学です。
セブ島への短期留学であれば、最短1週間から留学が可能です。
私もセブ島に1週間の短期留学をした一人です。
私はセブ島への短期留学は今でも良い選択だったと思っていますし、これから留学をしたいという人にはぜひセブ島短期留学をおすすめしたいです。
ただ、留学希望者全員にセブ島留学をおすすめできるかと言えば、そんなことはありません。
この記事では、セブ島短期留学経験者である私が、「こんな人はセブ島留学向き」というセブ島への短期留学をおすすめしたい人だけでなく、「こんな人はやめておいた方がいい」という人についても紹介します。
セブ島短期留学を検討している人にとって有益な情報となっていますので、ぜひ参考にしてください。
別記事には私のセブ島短期留学の体験記もありますので、気になる人はこちらもどうぞ。
セブ島短期留学がおすすめな人

まずはセブ島への短期留学がおすすめな人について紹介します。
当てはまる人はぜひセブ島短期留学を検討してみてください。
私の考える「セブ島留学に向いている人」はこのような人たちです。
- とにかく安く留学したい人
- マンツーマンでみっちり授業を受けたい人
- ネイティブ講師にこだわらない人
- 長期休暇が取れない会社員
- 発展途上国に旅行したことがある人
順番に見ていきましょう。
とにかく安く留学したい人
まずセブ島短期留学を強くおすすめしたいのが、「とにかく費用を抑えて留学したい」という人です。
私もセブ島短期留学経験者の一人ですが、セブ島行きを決めた一番の理由は「留学費用が格安だから」です。
私は常々コスパを重視しているので(ケチともいいます)、とにかく安い留学先を探しました。
いろいろと調べた結果見つけた、コスパの高い留学先がセブ島だったのです。
欧米豪の留学費用は高額
英語留学というとまず思い浮かべるのがアメリカ、イギリス、オーストラリアといったネイティブの国々でしょう。
しかし、そういった先進国への留学費用は高額です。
私が留学をした2017年当時でも、ネイティブ諸国の語学学校の学費は1週間で20万円から30万円でした。学費に加えてホームステイ先やホテルの滞在費、航空券代も必要ですので、留学にかかる総費用は50万円ほどになります。
私は欧米豪への短期留学はコスパが悪いと感じてしまいました。
セブ島はすべての留学費用が割安
一方、セブ島の語学学校の学費は1週間10万円前後が相場で、私の選んだ語学学校(現在閉校済み)の学費は1週間で7万円ほどでした。
セブ島の語学学校はホテルに併設されており、学費にはホテル宿泊費も含まれていたのが魅力的でした。
さらに、セブ島は日本から5時間と近いため、航空券代も欧米豪といった国々より抑えられます。
現地での物価も安く、食事などの出費を抑えられることもメリットです。
「留学したいけど、お金があまりない」「とにかく費用は抑えたい」という人は、ぜひセブ島への短期留学を検討してみてください。
マンツーマンでみっちり授業を受けたい人
「講師とのマンツーマンレッスンを受けたい」という人にも、セブ島への短期留学はおすすめです。
欧米豪はグループレッスンが一般的
欧米豪の英語ネイティブ諸国の語学学校の授業は、グループレッスンであることが一般的です。
グループレッスンはいろいろな国籍の生徒と切磋琢磨できるというメリットがある反面、アウトプットの機会が激減するという大きなデメリットもあります。
私は大学生時代にカナダの語学学校に短期留学したことがありますが、授業では1人の講師に対して20名近くの生徒がいました。
授業の中で私が発言できるのはわずか数分で、大半はただ聞いているだけというものでした。
今考えると相当コスパが悪かったです。
セブ島の語学学校はマンツーマンレッスン中心
その点、セブ島の語学学校はマンツーマンレッスンを提供しているところが多いのが魅力です。
私が通った語学学校では、1日8時限の授業がすべてマンツーマンレッスンでした。
8時限の授業のうち、6時限をマンツーマン、2時限をグループレッスンにするという選択もできました。
マンツーマンレッスンでは、講師が常に自分の方を向いているため、授業中は一瞬たりとも気が抜けません。
1対1ですのでアウトプットの機会も豊富で、1回の授業の充実感はグループレッスンとは比べ物になりません。50分間で相当疲れます。
マンツーマンレッスンはスピーキング力を鍛える最高のトレーニングになります。
「スピーキング力を伸ばしたい」という人にも、セブ島の語学学校のマンツーマンレッスンがおすすめです。
ネイティブ講師にこだわらない人
「ネイティブ講師でなくても構わない」という人にも、セブ島の短期留学はおすすめできます。
セブ島の語学学校の講師は現地に住むフィリピン人です。
フィリピンでは英語は公用語になっていますが、母国語ではありません。
セブ島の講師の母国語はビサヤ語というフィリピンの言語であり、英語とは全く異なるものです。
英語はあくまで学校で習う言語であり、普段の会話はビサヤ語で行われます。
とはいえ、フィリピン人の英語能力は非常に高いです。
世界の英語能力ランキングでは20位、「高い英語能力」という評価です。アジアではシンガポールに続いて2位という優秀さです。

ちなみに日本は87位で、「低い英語能力」と評価されています…
留学目的がスピーキング能力向上なら、ネイティブ講師でなくてもよい
私の場合、セブ島に短期留学した大きな理由は「スピーキング能力を伸ばしたい」というものでした。
リスニングは自分でもトレーニングできますが、スピーキングは相手がいないと難しいからです。
「スピーキングの練習であれば、相手がネイティブスピーカーでなくてもよい」と思ったため、講師がネイティブではなくても問題ありませんでした。
私のように「スピーキングを伸ばしたい」という人であれば、ネイティブ講師であることにこだわる必要はないでしょう。
フィリピン人の英語は聞き取りやすい
また、フィリピン人の英語は日本人にとって聞き取りやすいというメリットもあります。
フィリピン人にとって英語は母国語でないため、ネイティブのように早口ではありませんし、丁寧に発音する傾向があります。
私もアメリカ人の英語は聞き取れないことはありますが、フィリピン人の英語は聞き取れます。
「ネイティブの英語が聞き取れるか不安」という人でも、セブ島であればハードルが低いでしょう。
長期休暇が取れない会社員
「会社員なので、留学のための長期休暇が取れない」という人にも、セブ島短期留学をおすすめできます。
私もそうですが、多くの会社員の場合、1ヶ月を超える長期休暇を取るのはなかなか難しいです。
夏休みや冬休みに有給休暇を付け足しても、せいぜい2週間程度でしょう。
だからと言って、「長期休暇が取れない会社員には留学は無理」と諦める必要はありません。
セブ島の語学学校なら、1週間という短い期間でも留学できるのです。
私も有給休暇を使って1週間のセブ島短期留学を経験した一人です。
アメリカ・カナダへの短期留学は時間のロスが大きい
「セブ島でなくても、アメリカやカナダでも短期留学はできるのでは」と思う人もいるでしょう。
たしかにアメリカやカナダでも1週間の短期留学は可能です。
ただ、例えばロサンゼルスの語学学校に短期留学する場合、まず移動に12時間程度かかります。往復で丸一日かかるということになります。
貴重な有給休暇を使って留学しても、1日は移動だけのために使うことになってしまいます。
ロスだけに時間のロスが大きいです。
さらに、ロサンゼルスと日本では時差が16時間あります。時差ボケになる確率も高く、留学中の1週間をベストな状態で過ごせないリスクがあります。
短期留学にとって、往復の移動時間と時差の影響は非常に大きいです。
セブ島は日本から近く、時差もほぼない
その点、セブ島は直行便であれば日本から5時間程度という近さです。さらに、日本との時差はわずか1時間ですので、時差ボケのリスクもないでしょう。
限られた有給休暇を使っての短期留学を有意義なものにするには、移動時間を最小限にして、滞在初日から最終日までベストな体調をキープすることがカギになります。
日本から近く、時差もほぼないセブ島は、会社員の短期留学にもってこいと言えます。
発展途上国に抵抗がない人
「バックパッカーの経験がある」「東南アジアを含めた国々への旅行経験がある」といった人にも、セブ島の短期留学はおすすめです。
私はセブ島に短期留学するまで、海外経験はアメリカとカナダのみでした。
いわゆる発展途上国に行った経験がなかったため、セブ島に到着した際は正直衝撃を受けました。
セブ空港から語学学校のあるホテルに向かうタクシーの中で、街を徘徊する大量の野犬や、路上で寝ている親子の群れといった日本では見ることのない光景を目の当たりにしました。
「こんなところで1週間生活するのか…」と不安になりました。
セブ島の中心部はアヤラモールという近代的なショッピングモールなど綺麗な建物があると思えば、そのすぐそばには壊れかけたような古いバラック小屋の家々が建ち並んでいました。
私のような発展途上国初心者にとって、最初の数日はショッキングで居心地があまり良くなかったです。今まで先進国しか行ったことがない人であれば、私のようにテンションが下がってしまうかもしれません。
しかし、バックパッカー経験者や東南アジアへの旅行経験がある人であれば、私がショッキングと思った光景にも免疫があるでしょう。むしろ日本との違いを楽しむ余裕があるのではないでしょうか。
セブ島短期留学に向かない人

ここまで「セブ島短期留学がおすすめな人」について紹介してきました。
しかし、セブ島短期留学は万人におすすめできるわけではありません。
むしろ向いている人の方が少ないかもしれません。
ここからは、「セブ島短期留学には向かない人」を挙げていきます。
ひとつでも当てはまる人は他の選択肢も検討してみてください。
- ネイティブ講師にこだわりたい人
- 治安の良さや清潔さを求める人
- 他国の生徒と交流したい人
ネイティブ講師にこだわりたい人
「英会話レッスンはネイティブ講師でなければ嫌」という人は、セブ島短期留学はやめましょう。
セブ島の語学学校の講師は、そのほとんどがフィリピン人です。
フィリピン人の英語力は世界20位(アジアでは2位)であり、「高い英語能力」と評価されていますが、フィリピン人にとって英語は母国語ではなく、あくまで外国語です。
セブ島の講師も普段はビサヤ語という現地語を使用しています。
セブ島の講師は英語力は高いものの、やはり発音には現地語の訛りがあります。また、学校で習った英語なのでネイティブのような言い回しではなく、いわゆる教科書通りの英語です。
「ネイティブの発音を聞いて学びたい」「ネイティブとのレッスンの方が気分が上がる」という人は、セブ島留学では物足りないはずです。
費用は高くなりますし、往復時間もより長くかかりますが、ネイティブ講師にこだわりたい人は欧米豪の語学学校を検討した方が満足度が上がるでしょう。
治安の良さや清潔さを求める人
日本のような治安の良さや街・建物の清潔さを求める人にも、セブ島短期留学はおすすめできません。
私自身、セブ島に行くまで発展途上国に行った経験がなく、セブ島に到着したときはショックの連続でした。
街には野犬がうろついていたり、路上で親子が寝ていたりと、日本では見られない光景を目の当たりにしました。
格安の語学学校を選んだこともあり、ホテルの部屋も清潔とは言い難いものでした。
最初の数日は「ホテルの部屋に帰りたくないな」とさえ感じました。
私のように発展途上国への免疫がない人がセブ島に短期留学すると、居心地の悪い思いをしたまま滞在期間が終わってしまう可能性もあります。
私の場合は数日で慣れましたが、治安の良さや清潔さを求める人であれば慣れるまでにもっと時間がかかるかもしれません。
「発展途上国は初めて」「どうせ短期留学するなら治安が良くて街やホテルが清潔なところで過ごしたい」という人は、先進国への短期留学を選択した方が無難といえます。
他国の生徒と交流したい人
「留学を通していろんな国の友達を作りたい」「他の国の生徒と切磋琢磨したい」という人にも、セブ島短期留学は向いていません。
セブ島の語学学校はほぼ日本人生徒のみ
セブ島には日本人が経営している語学学校が多くあります。日本人経営の語学学校の生徒はほぼ日本人のみで、授業以外の時間は日本人生徒と共に過ごすことになります。
「学校では日本語禁止」としている語学学校もありますが、外出してしまえばそのルールもあってないようなものでしょう。
私が通った語学学校も生徒は全員日本人でした。
授業はフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンだったので、日中は英語漬けの生活でしたが、朝食、昼食、アフターファイブの際は日本人生徒と日本語で会話をしていました。
「短期留学の貴重な時間を日本人と過ごすのは無駄」と思う人もいるでしょう。
「せっかく留学したのに日本人と行動したくない」「他の国の生徒との交流がしたい」という人は、いろいろな国から生徒が集まる欧米豪の語学学校に行くべきです。
韓国資本の語学学校なら韓国人と交流できる
セブ島の語学学校の中には、韓国資本のものも存在します。韓国資本の語学学校の生徒はほとんどが韓国人です。
「韓国人の友達が欲しい」「留学中は英語で過ごしたい」という人にとっては、韓国資本の語学学校を選択するという手もあります。
ただ、韓国人生徒の中には「授業が終わったら韓国語で過ごしたい」という人もいるでしょうし、異国ではより同じ国の人との仲間意識が高まります。
韓国人生徒の中に日本人生徒が一人となった場合、うまく友達を作ることができればよいですが、最悪の場合は一人で孤立するリスクもあります。
韓国資本の語学学校を選択するのであれば、孤立リスクを頭に入れておく必要があります。
まとめ
今回の記事では、「セブ島短期留学がおすすめな人・向かない人」について紹介しました。
セブ島短期留学は、「費用を抑えたい」「マンツーマンレッスンを受けたい」「長期休暇が取れない」といった人におすすめです。
セブ島であれば、短期でも中身の濃い留学が可能なのです。
しかし、すべての人にセブ島短期留学をおすすめできるわけではありません。
「ネイティブ講師がいい」「治安・清潔さが心配」「他国の生徒と友達になりたい」といった人にはセブ島への留学は向きません。
すべての希望を満たす留学先を探すのは難しいかもしれません。人によって価値観もそれぞれです。
私にとってはセブ島は魅力的な留学先でしたが、そう感じない人もいるでしょう。
自分にとって何が重要で、どんなことであれば妥協できるのかを自問自答して、最適な留学先を見つけてみてください。


